先日、滋賀県医師会から中日新聞の健康コラムの原稿執筆依頼がありました。
テーマは「学童の夏休み」です。
生活習慣というと、どうしても大人の食事やアルコール、運動といった話になりがちですが、今日は子ども達の生活習慣についての話です。
夏休みなどの自由な時間が多くなるとゲーム、インターネットなどのメディアに触れる機会も多くなっているのではないでしょうか。この、ゲーム・インターネット・・・大人の皆さんは子どもにとっていいと思いますか?悪いと思いますか?「大変よい」と答える人は、おそらく少ないと思いますが、すべてが悪いことではないと思います。
例えば、昔は、子ども達の食習慣はあまり深く考えられず、好きなものを好きなだけ与えられていました。その後、子ども達にも生活習慣病があることがわかり、食べ物も健康にいい食べ物、よくない食べ物といった分けられ方をされるようになりました。
これと同じように、子ども達にとっては、ゲーム、インターネットなどは、昔の食生活と同様「よいもの」と「わるいもの」が混在している状況だと思います。しかし、子ども達には、その「よいもの」と「わるいもの」を見分ける力が備わっていないのも事実です。テレビやゲームがすべて悪いとは思いません。しかし、制限なく与えられ続ければ、おのずと生活習慣、そして発達に悪影響を及ぼします。ですから子ども達の環境に対して大人がある程度の制限をつけてあげることが大切です。
保護者の皆さんは、子ども達にゲームやお菓子などいろいろなものを制限なく与えてはいませんか。
「自由である」ということは大切ですが、不自由を知らないで、本当の自由の意味がわかるでしょうか。
夏休みで子どもが家で過ごす機会が多くなっています。皆で子ども達の生活習慣についても、もう一度考え直すいい機会ではないでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿