施設での看取りについて
一昨日、毎月定例となっている「チーム永源寺」が開催されました。
今回は特養「もみじ」さんが担当、テーマは「施設での看取り」です。
永源寺地域に唯一の入所施設である「もみじ」さんは私が配置医師をしていることもあり、施設での看取りを積極的に行っておられます。
そして、最近、目立っているのが「看取り」を目的に施設から自宅へ帰られる方がゼロではないとのこと。
平成25年度 施設6人、自宅4人、病院3人 合計13人平成26年度 施設10人、自宅2人、病院4人 合計16人じつに7割以上の方が、非病院で看取りを行われています。その理由を施設の担当の方にお伺いすると「本人の希望」とのことでした。
じつは「もみじ」さんでもお元気なうちから、ご飯が食べられなくなったら(看取りの場所は)どうしたいですか?とご本人に聞かれているそうです。認知症などでうまく答えられない人もおられますが、自分の意思表示ができる方のうち、施設入所の方の半数以上が「家に帰りたい」とおっしゃられたそうです。
正直、私は施設入所の方は「最期まで施設」と考えておられる方が多いと思っていたのですが、全く違いました。施設で看取って「これでよかった」と思っていた自分の考えがあさはかでした。希望しても自宅に帰れる人ばかりではありませんが、「最期は家に連れて帰ってあげたい」あるいは「一週間だけなら」と言われる家族がおられることも事実です。やはり中心にあるのは「ご本人の希望」ということに、あらためて気づかされたいい発表でした。
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