当院では在宅診療を積極的に行っております。
ここ13年間の実績をまとめました。
死亡診断書枚数 在宅患者さん人数 訪問診療・往診のべ回数
2005年 12 66 492
2006年 17 70 553
2007年 12 69 546
2008年 22 89 736
2009年 22 98 1136
2010年 25 112 1293
2011年 23 121 1320
2012年 29 131 1571
2006年 17 70 553
2007年 12 69 546
2008年 22 89 736
2009年 22 98 1136
2010年 25 112 1293
2011年 23 121 1320
2012年 29 131 1571
2013年 27 141 1585
2014年 33 144 1464
2015年 36 151 1359
2016年 36 141 1682
2017年 30 133 1481
永源寺地域全体では病院も含め、年間60人程度の方が息を引き取られています。当院は入院施設はありませんので、私が死亡診断書を書いているのは、主に在宅の方です。つまり、地域の半数以上の方が病院以外で息をひきとられている。永源寺はそんな地域になっています。
永源寺診療所には、とびぬけて素晴らしい医療機器や、大勢の医療介護スタッフがいるわけではありません。どちらかというと、山間農村地域にありがちな限られた医療機器しかなく、人材も不足しています。しかし、私達が重要視していることは、診療以外のこと、つまり「対話」です。
外来の時から本人には「ご飯が食べられなくなったら、どうしたい?」と自分の人生の最終章の希望をお伺いしています。また、病院がいいか、在宅にするのかの判断は、私達が在宅医療を勧めることはほとんどなく、本人と家族の対話に参加させていただいている程度です。そして、在宅療養を選択されても、ご家族には「できるだけ仕事を休まないでください」「介護は我々のチームで行います」というようなお話もしています。
つまり、こちらが「なにがなんでも在宅で」と勧めることはありませんが、ここ10年以上の在宅患者さんの数の推移をみていると、本人・家族が「最期まで家で」と選択される方が多くなっているようです。
最期まで家にいることが、当然のことのように思っておられる人が増えているように思います。
もちろん、このように充実した在宅医療が提供できるのも、私個人の力というよりも、地域の専門職と、地域の皆さんのおかげだと思っています。
高齢化のすすむ永源寺地域ですが、地域の皆さんが安心して生活できるよう、そして対話を通じて「看取りの文化」がさらに定着するよう、これからもお手伝いができればと思います。
今年一年ありがとうございました。
皆様、佳いお年をお迎え下さい。
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