2012年3月17日土曜日

服薬指導

普段、服薬指導というと院外処方して薬剤師さんに指導してもらうことも多いのですが・・・

先日、いつも外来にかかっているCさんのおうちから電話がありました。
「おじいさんの具合が悪く、熱を計ったら39℃あります。動けないので先生往診に来ていただけますか」と奥さんからでした。
Cさんは、普段から幻聴が聞こえ薬を飲まないと興奮されてしまいます。ご飯も食べられないようでしたので往診に伺いました。
お家に着くと、Cさんが布団で休まれていました。「先生、すまんな」と私のことはちゃんと覚えていただいているようでした。
Cさんを診察すると誤嚥のようですが、それほどたいしたことはなさそうでしたので採血と注射だけで済みそうでした。

ふと壁に目をやると、カレンダーの下にCさんに対して私が書いた「覚書」が貼ってありました。
以前、外来受診された時に奥さんが「先生、『薬を飲みたくない』って言うんです」と相談された時に書いたものです。丁寧に印鑑まで押して、Cさんと約束したことを思い出しました。

「これのおかげでちゃんと薬を飲んでくれるようになったんです」と奥さんがお褒めの言葉をいただきました。
自分ではそんなたいそうなことをした覚えはないのですが、ちょっと嬉しくなりました。

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当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...