2012年5月30日水曜日

山上小学校1〜4年生に「命の授業」をしました

昨日に引き続いて、今日も山上小学校の内科健診です。
山上小学校では、内科検診と一緒に花戸が命についての授業をさせていただいております。

低学年では、聴診器でお互いの胸の音を聴いてもらいます。
ほとんどの子は心臓の音を聴くのは初めてです。
男子からは「お〜、動いている」、女子からは「聴こえた!」との歓声があがりました。
そのあと私からお話。
みんなの命は、みんなが生まれたときから・・・じゃなくて、みんながお母さんのお腹にいる時から、起きている時も、寝ている時も、ご飯を食べている時も、遊んでいる時も、うんちをしている時も、ず〜〜〜と動いている。
これは、先生や校長先生、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、みんな一つしかない大切な命何です。。って話をしました。

そして、3年生には喫煙の話を、4年生には睡眠とメディア/ゲームとの接触 についての話をさせていただきました。






みんな、真剣にそして楽しく話を聴いてくれました。

楽しく学校医活動させてもらっています。

2012年5月29日火曜日

山上小学校5年生にAED講習会を行いました

私が学校医をしている山上小学校でAED講習会を行いました。
毎年、この時期に内科健診を行うのですが、健診だけではなく各学年で一時間ずつ授業時間をいただいて「命の授業」を行っています。
今日は5年生に内科健診とAED講習会を行いました。

授業では、
・心臓発作がおこった場合にできるだけ早くの救急救命処置が必要であること。
・そのような場合には、まず第一に「大人を呼ぶ」、そして胸骨圧迫とAEDの使用が大切であること。

を説明し、皆で胸骨圧迫とAEDの練習をしてみました。
最初は、皆、怖々触っていましたが時間が経つにつれ積極的に参加してくれました。



じつは、この講習会は花戸が独自にアレンジしているもので時間などの関係から修了証などは発行できません。小学校の皆には、AEDというものを知ろう、そして倒れている人や困った人がいたら知らんぷりをしないで助けてあげよう、と伝えました。

そしてこの授業を通して命というものの大切さを皆が少しでもわかってくれればと思います。



2012年5月25日金曜日

当院で勤務されている森野さんが紹介されました。

本日の京都新聞の「未来人」に当院で勤務されている森野裕香里さんが紹介されました。


こらからも一緒に頑張っていきたいと思います。

2012年5月23日水曜日

長峰自治会の皆さんが視察に来られました。

本日、長峰自治会の皆さんが当診療所に視察に来られました。
数ヶ月前より地域にある公立診療所をどのように活用していくべきか、永源寺診療所を参考にしたいという問い合わせがあり、本日の視察となりました。

長峰自治会の皆さんには、当院で行っている訪問診療と地域包括ケア、そして診療以外の地域活動についてお話しさせていただきました。





地域の皆さんが、医療を消費者感覚で利用するのではなく、自分たちで地域の医療機関を支えて下さいとメッセージをお伝えしました。

地域の皆さんの温かい気持ちがあれば、お互いに支えることのできる(互助)地域づくりに繋がるはずです。
長峰自治会の皆さんの熱い気持ちが伝わってきた視察でした。

國森さんがAERAに寄稿されています。

AERA (2012.05.28号)に当院を取材されている國森康弘さんが記事を書いておられます。

命のバトンーそれは最後の贈り物





2012年5月21日月曜日

4月29日の中日新聞

人に教えてもらったのですが、4月の中日新聞で國森さんの写真絵本がとりあげられていたようです。


診療所で定期購読していたのに、知らなかった・・・・
中日新聞さん、ごめんなさい。

今日、その新聞が届きました。

2012年5月20日日曜日

奥永源寺のカフェ「つむぎ」

永源寺地域は、少子高齢化がすすんでいる過疎のまちです。
特に奥永源寺地域の高齢化率は非常に高く、往診を依頼される方もたくさんおられます。

そのような奥永源寺にカフェ「つむぎ」さんが、今年オープンし、今日お邪魔してきました。

外観は小さな木造の建物。地元の木材を使って、地元の大工さんに作ってもらったそうです。

玄関を入ると、ここのこだわりのポスターがあります。
「ささやかな」と書かれていますが、とてもしっかりしたこだわりです。
ほとんどが地元でとれた食材を使用されています。


メニューは、パン屋さんらしくサンドイッチを中心にこだわったメニューです。


今回は、「季節の野菜サンドイッチ セット」を注文しました。
待ち時間の間に、石釜を見学。


しばらくすると、サンドイッチとコーヒーが運ばれてきました。

こりゃ旨い!
パンに挟んであるオムレツ(今日は、アスパラが入っていました) がほくほく。
野菜も新鮮で美味です。
お皿は、地元の陶芸家「八風窯」の中根さん作です。

タオルまで、手作り。
つむぎのイニシャルが・・・

 窓から眺める景色はとてもきれいで、とてもおいしくいただきました。
ごちそうさまでした。

 奥永源寺にある小さいカフェの紹介でした。
場所はこちら

雑誌のコラムを書きました

先日、とある雑誌から執筆依頼をうけました。
テーマは「地域で安心して過ごすために」



永源寺診療所の一日
  朝、7時になると診療所の玄関を開けるのが私の一日の仕事の始まりだ。玄関の前では、6時過ぎより待っている患者さん達がいる。子どもが昨日から熱がでている、おばあちゃんの診察の順番を取りに来た、孫が会社に行く際に一緒に送ってきてもらった人など・・・朝から診療所の待合はにぎやかだ。
  待合の声に耳を傾けると、「○○さんが、往診してもらって家で亡くならはった。今日がお通夜らしいわ」との声。そう、昨夜自分が在宅で看取りをした患者さんのことが話題になっている。この地域では、年老いて介護が必要になっても、食事が摂れなくなっても、最期まで家に居たいと希望される人がほとんどである。また、家族や地域の人も、それが当然のことのように受け止めておられる。
  診察が始まると、80歳代のおばあちゃんが娘さんに連れられて入ってきた。おばあちゃんは「先生、畑に行くことが楽しみやったのに、この前から行けへんようになってしもうた」とこぼしているが、それほど困った様子ではない。娘さんに聞くと家では洗濯物をたたんだり、裁縫など自分の役割がちゃんとあるそうだ。診察を終え、私が「おばあちゃん、もし、ご飯が食べられへんようになったらどうする?」と尋ねると、おばあちゃんは「先生、このまま家に居たいんやけどええかな?」私も「何かあったら連絡してください。往診にも行きますよ」と応える。おばあさんは深々と頭を下げ、娘さんは後ろで笑いながら「よろしくお願いします」と。今流行りの「エンディングノート」を書けなくても、家
族の前でこちらから尋ねると、皆、自分の最期をどう迎えたいか真剣にそして思慮深く語ってくれる。すべての人の希望が叶うわけではないが、いざという時に家族が迷うことがないように必要な準備である。
  午後からは、訪問診療の時間にあてている。重症の方であっても各々私の訪問は1~2週間に1回で、それ以外の在宅生活は、訪問看護師さん、ヘルパーさん、行政の方、薬局さん、そして家族の方に支えられている。もちろん緊急時の往診対応もしているが、私の出番はさほど多くない。在宅で生活している方全般に言えることだが、病院にいるよりも家にいる方が、とても幸せそうにしておられる。

永源寺に赴任して
  この永源寺診療所に赴任して、もうすぐ13年が経とうとしている。それまでは総合病院で小児科を中心とした研修を行い、病院での生活が中心だった。病院勤務時代は二人体制の小児科で年間365日毎日がオンコールという生活を過ごしてきた。その頃は「ここの小児科は俺に任せろ」との意気込み(おごり?)で病院に泊り込むことも日常だった。文字通り肩で風を切るような医者であった。たくさんの病気を診ることがとても楽しく、また、それを治療することに充実感を覚えた時期でもあった。しかし、診療所に赴任し時間の流れが変わった。そして医療における自分のスタイルが変わった。子どもだけではなく、お年寄りをみる機会が増えた。病院勤務時代には少なかった病気以外の話をすることが多くなった。話を聴いてもらえるだけで、満足して帰ってくお年寄り達の後ろ姿を見ながら当初は戸惑っていた。「この人達は、何のために診療所に来ているのか?治療するために来ているのではないのか?」今から考えると自分が診療所で何をすればいいのか、わかっていなかったと思う。
  しかしある時、「地域医療は診療だけではない」ということに気づいた。診療所の看護師とともに健康教室を開いたり、小学校や幼稚園でも講演会もした。お年寄りの会合にも出席した。地域の祭などにも参加した。病院勤務時代にはない経験であった。しかし、診察室で座っているよりもたくさんのことが見え、そして耳に入ってきた。診察室では決して見せない患者さんの姿がそこにあった。診療所では患者さんだが、診療所を一歩外に出ると、その人は患者さんではなく、一人の人間なのだ・・・医師も然り・・・。診療所勤務をはじめて、ようやく地域が見えてきた瞬間であった。

 地域の人たちに支えられ
  診療所に赴任してしばらく経った頃、医師官舎の裏庭に、朝、畑で採れたばかりの野菜が置いてあった。患者さんからの届け物らしいが、誰が置いたのかわからない。見返りを求めない贈り物に、感謝の気持ちが伝わってきた。地域の人に、自分の存在を認めてもらえた、という嬉しさがこみあげてきた。
  永源寺に来ていろんなことを地域の皆さんに教えてもらった。地域のつながりや互いをおもいやる気持ち、そして何より自分自身が地域の人達に支えられていると感じる。自分もこの地域でできることは何かと考えた時、地域で医療を行うということだけではない、医療を通じた「まちづくり」ではないかと思う。せっかくその地域に住むなら、自分にできることをその地域に還元したい、地域の人達の笑顔をもっと見てみたいと思う。結果として、障がいを持った人も認知症の高齢者も子どもも、皆が互いにおもいやり、支えあい安心して生活できる地域になればと思う。
 大病院ではできないことでも、地域ならできることがあると信じている。

2012年5月11日金曜日

中日新聞 コラム「お元気ですか」の原稿を書きました

先日、滋賀県医師会から中日新聞の健康コラムの原稿執筆依頼がありました。

テーマは「学童の夏休み」です。

生活習慣というと、どうしても大人の食事やアルコール、運動といった話になりがちですが、今日は子ども達の生活習慣についての話です。
夏休みなどの自由な時間が多くなるとゲーム、インターネットなどのメディアに触れる機会も多くなっているのではないでしょうか。この、ゲーム・インターネット・・・大人の皆さんは子どもにとっていいと思いますか?悪いと思いますか?「大変よい」と答える人は、おそらく少ないと思いますが、すべてが悪いことではないと思います。
例えば、昔は、子ども達の食習慣はあまり深く考えられず、好きなものを好きなだけ与えられていました。その後、子ども達にも生活習慣病があることがわかり、食べ物も健康にいい食べ物、よくない食べ物といった分けられ方をされるようになりました。
これと同じように、子ども達にとっては、ゲーム、インターネットなどは、昔の食生活と同様「よいもの」と「わるいもの」が混在している状況だと思います。しかし、子ども達には、その「よいもの」と「わるいもの」を見分ける力が備わっていないのも事実です。テレビやゲームがすべて悪いとは思いません。しかし、制限なく与えられ続ければ、おのずと生活習慣、そして発達に悪影響を及ぼします。ですから子ども達の環境に対して大人がある程度の制限をつけてあげることが大切です。
保護者の皆さんは、子ども達にゲームやお菓子などいろいろなものを制限なく与えてはいませんか。
「自由である」ということは大切ですが、不自由を知らないで、本当の自由の意味がわかるでしょうか。
夏休みで子どもが家で過ごす機会が多くなっています。皆で子ども達の生活習慣についても、もう一度考え直すいい機会ではないでしょうか?


2012年5月10日木曜日

滋賀医大にて「医学概論」の講義を行いました。

本日の午前診は休診をさせていただきました。
皆様には御迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした。

本日、花戸は午前中を休診にして滋賀医大に行ってまいりました。

というのも入学したての医学部一年生に「医学概論」という講義をさせていただいており、今年で三年目になります。
滋賀医大の「医学概論」というのは、故中川米造先生による講義からはじまり脈々と受け継がれている有名な講義です。

講義の内容は、普段実践している地域医療を中心にお話をし、地域の人に支えられることで地域で医療をおこなえていることを話してきました。

また、東近江が医療者を育てることができる地域になればとの思いもこめて、講義の中で少しだけですが「三方よし研究会」のことも話させていただきました。
少しは地域医療に興味を持ってくれる人がいたでしょうか。レポートが楽しみです。


2012年5月7日月曜日

学生実習

当診療所の役割の一つに、「地域医療に興味のある若い医師を育てる」ということがあります。今日から約2か月間、滋賀医大6年生の学外実習を永源寺診療所でおこなっております。

地域の皆様そして診療所ご利用の皆様には、主旨をご理解いただき、御協力をお願いいたします。

なお、実習生については診療所内に紹介ポスターを掲示しておりますのでご覧下さい。

2012年5月4日金曜日

読売新聞に記事が掲載されました

関東地方の5月1日の読売新聞夕刊に当地域の多職種連携を紹介する記事が掲載されました。
関西は5月2日 or 3日朝刊 で配信されたようです。
(販売経路によって掲載日が違うそうなので、ややこしい)
地域の皆さんの支えによって安心して生活できています。

当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...