今日は、高島市の民生児童委員の方々が「チーム永源寺」の視察に来られました。
「住み慣れた地域で最期まで暮らし続けるために」と題して、永源寺地域で行っている在宅医療や、在宅看取り、専門職にこだわらない多職種連携のことを話ささせいただきました。
高島の皆さんには、地域おこし協力隊の山形さんから政所茶をふるまっていただきました。
2015年1月29日木曜日
2015年1月25日日曜日
2015年1月14日水曜日
当地域での「おくすり手帳」について
正月気分も終わり、いよいよ本格的な冬の時期に入ってきました。
先日、 とあるご家族さんからお知らせをいただきましたので、 紹介させていただきます。
症 例:83歳、女性(Tさん)
疾 患:高血圧、めまい、慢性胃炎
家 族:7年前に義母を、2年前に夫を自宅で看取り、 その後は一人暮らし。
息子が県内に暮らしており、 週末には帰って来て買い物などに連れてくれる。
息子に「一緒に暮らそうか?」と言われているが、 このままの生活がいいと言っている。
そんなTさんですが、昨年秋頃から少し調子が悪そうでした。
昨年11月にめまい発作があり、私ところに電話がありました。 休日で息子さんもおられたので診療所に連れて来てもらい診察をし ました。
めまい発作のようで、むかつき止めの点滴と薬を処方し、 帰宅してもらいました。
その後、めまいはなかったものの、しんどくなったり、 もの忘れを自覚したりといろいろと不安に思っておられる様子でし た。
その後、診察に何度かきていただきましたが、 パーキンソン症状を含め他の所見は認めず、 長谷川式検査でも25/30と、 年齢相応のもの忘れを認める程度でした。 念のため病院でのMRI検査や採血などを行いましたが、 異常は認めません。
私の診断では、「不安神経症」と「うつ状態」 かと思っておりました。
その後、薬を調整したりして調子よくなっておられるのですが、 ご近所さんから「Tさんのもの忘れがひどい」 と私のところに連絡がありました。
どうやらご近所さんのところに行事の確認などに何度も訪ねて行か れていたそうで・・・ご近所ではTさんが「ボケてしまった」 と話題になっていたようです。
Tさんお話の続きです。
何人かのご近所さん( うちの外来に通っておられる患者さんなのですが)には、「 息子さんと話しているから大丈夫ですよ。また、 Tさんのことで気になることがあったら私に連絡くださいね」 とお話をしておきました。実際に、 最近ではご近所さんに迷惑をかけるようなことは少なくなってきて いました。
また、あとからわかった話なのですが、 ご近所さん以外にも親戚の方などに電話をかけておられたそうです 。親戚の方も心配になり、正月にTさんのところに行かれました。 この親戚の方は、医療関係者の方で、親戚から「 お前が行ってきてみてきてくれ」と急かされたそうです。
そして、Tさんのお宅で「おくすり手帳」を見られたそうです。
うちのおくすり手帳には、薬のことだけではなく、 カルテをそのままプリントアウトしたものや検査結果のデータ、 どのようなことを指導したかなど書いてあります。
それを読めば、 医療関係者ではなくてもTさんが認知症ではないことや、 Tさん自身がこのまま家に居たいとおっしゃっていることもわかり ます。
もちろん、 だんだんと良くなっていることもご本人さん自身の声として書いて あります。
そんなご家族から先日メールをいただきました。
了解をいただきましたので一部伏せて転送させていただきます。
***********(以下、引用)************ *****
突然のメール、失礼いたします。
お世話になっております○○(Tさん)の姪でございます。
昨日、叔母を訪ねた際、お薬手帳を拝見しました。
カルテのコピーと処方されたお薬が一目瞭然で、
客観的な叔母の状態がよくわかりました。
昨秋から叔母は不定愁訴があり、独居、かつ自分は子でないため
ただやきもきと心配をすることしかできないのがもどかしくあった のですが、
いろいろとケアをして頂いていることがわかり安心いたしました。
実は私、(とある施設の医療関係の職種)をしております。
自分の仕事に対する意識についても、
今一度見つめなおす機会を与えて頂けたような気がしました。
祖母も叔父も先生に看送って頂き感謝しております。
叔母のことにつきましても今後ともどうぞよろしく御願い申し上げ ます。
(研修医の方々もありがとうございます。)
***********(以上、引用おわり)********* ********
おくすり手帳を見ていただいたのも嬉しかったのですが、 おくすり手帳を通じて支える我々とご家族が繋がったのがとても嬉 しく感じました。
Tさん、落ち着いて冬を越すことができることを願っています。
先日、
症 例:83歳、女性(Tさん)
疾 患:高血圧、めまい、慢性胃炎
家 族:7年前に義母を、2年前に夫を自宅で看取り、
息子が県内に暮らしており、
息子に「一緒に暮らそうか?」と言われているが、
そんなTさんですが、昨年秋頃から少し調子が悪そうでした。
昨年11月にめまい発作があり、私ところに電話がありました。
めまい発作のようで、むかつき止めの点滴と薬を処方し、
その後、めまいはなかったものの、しんどくなったり、
その後、診察に何度かきていただきましたが、
私の診断では、「不安神経症」と「うつ状態」
その後、薬を調整したりして調子よくなっておられるのですが、
どうやらご近所さんのところに行事の確認などに何度も訪ねて行か
Tさんお話の続きです。
何人かのご近所さん(
また、あとからわかった話なのですが、
そして、Tさんのお宅で「おくすり手帳」を見られたそうです。
うちのおくすり手帳には、薬のことだけではなく、
それを読めば、
もちろん、
そんなご家族から先日メールをいただきました。
了解をいただきましたので一部伏せて転送させていただきます。
***********(以下、引用)************
突然のメール、失礼いたします。
お世話になっております○○(Tさん)の姪でございます。
昨日、叔母を訪ねた際、お薬手帳を拝見しました。
カルテのコピーと処方されたお薬が一目瞭然で、
客観的な叔母の状態がよくわかりました。
昨秋から叔母は不定愁訴があり、独居、かつ自分は子でないため
ただやきもきと心配をすることしかできないのがもどかしくあった
いろいろとケアをして頂いていることがわかり安心いたしました。
実は私、(とある施設の医療関係の職種)をしております。
自分の仕事に対する意識についても、
今一度見つめなおす機会を与えて頂けたような気がしました。
祖母も叔父も先生に看送って頂き感謝しております。
叔母のことにつきましても今後ともどうぞよろしく御願い申し上げ
(研修医の方々もありがとうございます。)
***********(以上、引用おわり)*********
おくすり手帳を見ていただいたのも嬉しかったのですが、
Tさん、落ち着いて冬を越すことができることを願っています。
2015年1月11日日曜日
2015年1月9日金曜日
備忘録として
特定疾患、小児慢性特定疾患の自己負担が
今までは
・医療機関ごとに適応
・院外薬局での自己負担なし
・訪問看護は自己負担なし
と、患者さん毎の請求がまとめやすかった。
・医療機関ごとに適応
・院外薬局での自己負担なし
・訪問看護は自己負担なし
と、患者さん毎の請求がまとめやすかった。
27年1月1日から、同月に負担した医療費を合算(入院、外来、薬代、訪問看護の費用)し限度額まで負担。
月額の自己負担上限額の管理は「自己負担上限額管理票」で管理する。
自院での自己負担だけではなく、今月どの薬局、訪問看護でいくら払ったかを確認して上限に達していないかを注意する。
月額の自己負担上限額の管理は「自己負担上限額管理票」で管理する。
自院での自己負担だけではなく、今月どの薬局、訪問看護でいくら払ったかを確認して上限に達していないかを注意する。
2015年1月6日火曜日
仕事始め
本日から新年の診療を開始しました。
午後からは往診にまわっておりましたが、正月に積もった雪も暖かい日差しをうけて穏やかな1日でした。
そんな日差しに誘われたのか、屋根の上にも忙しそうに駆け回るお客さん達がおられました。
今年もよろしくお願いします。
午後からは往診にまわっておりましたが、正月に積もった雪も暖かい日差しをうけて穏やかな1日でした。
そんな日差しに誘われたのか、屋根の上にも忙しそうに駆け回るお客さん達がおられました。
今年もよろしくお願いします。
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