2023年12月31日日曜日

当院の在宅医療について

  ここ19年間の実績をまとめました。

     死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数
2005年    12           66          492
2006年    17           70          553
2007年    12           69          546
2008年    22           89          736
2009年    22           98            1136
2010年    25           112          1293
2011年    23           121          1320
2012年    29           131          1571
2013年    27           141          1585
2014年              33           144          1464
2015年      36           151          1359
2016年      36           141          1682
2017年      30           133          1481
2018年    24           114          1285
2019年    37           135          1568
2020年    36           284          1522
2021年    30           241          2263
2022年    37           285          2227
2023年    38                                        257                      2021
 当院では、少子高齢化、人口減少のすすむ永源寺地域で在宅医療に力を入れております。
 永源寺診療所には、とびぬけて素晴らしい医療機器や、大勢の医療介護スタッフがいるわけではありません。どちらかというと、山間農村地域にありがちな限られた医療機器しかなく、人材も不足しています。しかし、私達が重要視していることは、住民さんを含めた多くの人たちとのつながりと、患者さんご自身、そしてご家族との「対話」です。
 外来の時から本人に「ご飯が食べられなくなったら、どうしますか?」と人生の最終章の希望をお伺いしています。また、私達が在宅医療を勧めることはほとんどなく、本人と家族の対話に参加させていただいている程度です。そして、在宅療養を選択されても、ご家族には「できるだけ仕事を休まないでください」「介護は我々のチームで行います」というようなお話もしています。このような取り組みの結果、最期まで家にいることが当然のことのように思っておられる人が増えているように思います。
 もちろん、このように充実した在宅医療が提供できるのも、私個人の力というよりも、地域の専門職と、地域の皆さんのおかげだと思っています。
 高齢化のすすむ永源寺地域ですが、地域の皆さんが安心して生活できるよう、そして対話を通じて「看取りの文化」がさらに定着するよう、これからもお手伝いができればと思います。

今年一年ありがとうございました。
皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。

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当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...