2017年12月26日火曜日

永源寺リトルスターズ卒団メンバー訪問

年の瀬も迫り、外来診療はたくさんの患者さんでごった返していました。

午後の診療をようやく終えて、診察室で仕事の整理をしていると、「こんばんは!」と元気な子どもの声が聞こえてきました。
先日、私がチームドクターをしている「永源寺リトルスターズ」を退団した6年生のメンバーが、卒団記念品を届けてくれました。


ボールと写真は診察室に飾らせていただきました。


卒団した皆さん、これからも頑張ってください。
応援しています!


2017年12月15日金曜日

生協総研賞 特別賞を受賞しました。

拙著「ご飯が食べられなくなったらどうしますか〜永源寺の地域まるごとケア〜」が、生協総研賞 特別賞 を受賞しました。
所用により、授賞式には参加できませんでしたが、コメントを出版社の方に届けていただきました。

受賞のよろこびと同時に、関係各位に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。



受賞スピーチ

 このたびは、第11回生協総研賞特別賞に選出いただき、誠にありがとうございます。せっかくの授賞式ですが、私用により参加できないこと、心よりお詫び申し上げます。
 今回、このような名誉ある賞を受賞することができたのも、私の文章の評価というよりも、國森さんの写真はもちろん、出版社である農村文化協会さま、そして書籍に登場していただいた永源寺地域の皆様のおかげと感謝しております。
 思い返すと、私が永源寺診療所に赴任したのが、今から17年前。当時、大きな病院から赴任した若かりし私は、自らの力で目の前の患者さんの病気を診断し、全てを治療するのだ、と鼻息荒くやってまいりました。しかし、日々、診療所の外来で診療している中で「病(やまい)」は診断できたとしても、治らない病気もある。ましてや老いや死の前では、医学の力はいかに無力であるか、まざまざと見せつけられる毎日でした。
ところが、診療所の外来に来られる患者さんたちは、病や老を抱えながらも、私の話を聴いてもらえるだけで、満足して帰っていかれる。そんなお年寄りたちの後ろ姿を見ながら最初は戸惑いました。「この人たちは、何のために診療所に来ているのか? 治療するために来ているのではないのか?」と。やはり、「病気」しかみていなかったのです。
しかし、病気を診るだけではなく、「その人の生活をみよう」「人生を最期までみとどけよう」、そして地域の人たちの思いを叶えるために「自分自身が変わろう」、そう思うようになると、患者さんの話をたくさん聴くようになりました。
最近では、患者さんと病気の話以外にも、生活のこと、仕事のこと、家族のこと、そして、これからの人生のことなどを話すようになりました。とくに、これからの人生のこととは、ご飯が食べられなくなった時のこと、自分の人生の最終章をどのように迎えたいか、そんなことを話すことができるようになりました。
外来に受診したおばあちゃんに、「ご飯が食べられへんようになったら、どうする?」と私が尋ねると、おばあちゃんは笑いながら、「やっぱ最期まで、先生に診てもらいたいわ」と返される。私は、「お迎えが来そうになったら教えてあげるから、それまでは畑をがんばりや」・・・と、そして「もし、ご飯が食べられなくなったら、私が往診して、最期まで診るよ」そう約束することができるようになりました。今流行りのエンディングノートを書けなくても、ご自身の人生の最終章をどのように迎えたいか、皆さん、真剣に、そして思慮深く語ってくれます。
死を語り合うことは決してタブーではない。本人の希望を叶えるため、いざというときに家族が迷うことがないように必要な対話である、そう確信を持ちました。
永源寺に来て、いろんなことを地域の皆さんに教えてもらいました。地域のつながりや互いをおもいやる気持ち、そして何より私自身が地域の人たちに支えられていると、感じます。
自分が、この地域でできることは何かと考えた時、地域で医療を行なうということだけではない、医療を通じた「まちづくり」「地域づくり」ではないかと思います。せっかくその地域に住むなら、自分にできることをその地域に還元したい、地域の人たちの笑顔をもっと見てみたい、そう思います。
結果として、障がいを持った人も認知症の高齢者も子どもも、皆が互いにおもいやり、支えあい安心して生活できる地域になればと思います。
大病院ではできないことも、地域ならできることがある、そう信じています。
この本が、日本の地域共生社会の一つのモデルを示すことができれば幸いです。
このたびは、本当にありがとうございました。


平成29年12月1日
東近江市永源寺診療所

花戸 貴司

2017年11月3日金曜日

糸賀一雄記念未来賞

昨日、糸賀一雄記念未来賞の授賞式に参加しました。
このような名誉ある賞をいただけたのも地域の皆様のおかげと感謝しております。

受賞はたしかに嬉しいことではありますが、これにおごることなく、これからも地に足をつけた地道な活動をしてまいりたいと思います。



写真は、向かって右が私が研修医の時にお世話になった元滋賀医大小児科教授の島田司己先生、向かって左が、小児科の同門であるびわこ学園の口分田政夫先生です。


三方よしの皆さんと一緒にスピーチさせていただきました。

本当にありがとうございました。

2017年10月4日水曜日

人は、なぜ死ぬのか?

生まれるから、死ぬのである。
病気や障がい、認知症、老い、あるいは貧困や争いごとで死ぬのではない。
しかし、それらのせいで生きづらさを感じている人々があまりにも多い。
全ての人々が、安心して死を迎えられますように。

2017年9月28日木曜日

糸賀一雄記念未来賞

先日、糸賀一雄記念財団さまから「糸賀一雄記念未来賞」受賞内定の連絡をいただきました。

このような名誉ある賞を受賞させていただけますのも、共に働いてくれているスタッフ、患者さん、そして地域の皆様のおかげと感謝しております。
今後も、この名に恥じぬよう、地域のために頑張っていきたいと思います。

このたびは本当にありがとうございました。

2017年6月5日月曜日

足が腫れた?

注)下記の症例は、患者さんの同意を得て掲載させていただいております。

「左足が腫れるんや」
先日、いつも外来に通われている86歳のTさんが受診された時におっしゃいました。
みると確かに左足が腫れています。
ズボンの裾をめくりあげると、なにやらカサブタのようなものが・・



「この前から血まめのようなものができとったんですわ」
という「血まめ」は触るとゴソゴソと動きます。
血を吸って大きくなったダニでした。


鑷子(ピンセット)で引っ張り出すように、虫を取り除きます。
無理に引っ張ると頭が取れて、刺し口が残りますので注意しながら・・・


取れました。



頭もちぎれずに、取れました。

ダニ咬傷自体は、抗生物質などの治療の必要はありませんが、合併症であるライム病などの可能性もあるので、取り除いた後も注意が必要です。
この時期、農作業など草むらに出られる機会が多いと思います。長袖の服を着たり虫除けを使用するなど、ダニはもちろん他の虫刺されにも注意してください。


2017年5月23日火曜日

山上小学校5年生に「いのちの授業」を行いました。

花戸が学校医をさせていただいている山上小学校では、毎年内科健診のあと各学年一時間ずつ「いのちの授業」の時間をいただいております。

今日は5年生にAEDを使った心肺蘇生法の授業を行ないました。授業では全員がトレーナーを使って胸骨圧迫とAEDの使用方法を体験し、BLSにおける一連の動作の確認を行ないました。

小学生の皆にはやや難しい内容だったかもしれませんが、胸骨圧迫とAEDを使っての心肺蘇生法に皆さん熱心に参加してくれました。

小学生の皆さんには技術を習得するということはもちろんですが、
「具合が悪そうな人、困っている人を見かけたら、知らないふりをせず助けよう」
「君たちも人の命を助けることができる」
というメッセージを伝えさせていただきながら、楽しく参加していただきました。

注:写真は許可を得て撮影させていただきました。





当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...