症 例:90歳 女性 普段は裁縫や折り紙を折ったり、とてもお元気な方です。
家 族:ひ孫(0歳、3歳)まで同居する4世代家族
先日まで私の外来に通われていましたが、
外来では、「入院したくない、最期まで家で過ごしたい」
往診に伺い、お部屋に入ったとたんに「先生、ありがとう、ありがとう」
「いやいや、おばあさん、お迎えはまだ来んよ」
きっとこの時点で、おばあさんの心の中は「家で看取ってもらう」
その日の外来診察も終わり、家に帰ってゆっくりしていたら、午後9時すぎにお家の方から「
おばあさんは、
私が「おばあさん」と呼びかけても返事がありません。
診察をしても血圧、体温、呼吸、すべて異常はありません。
予感がしたので、ちょっと意地悪な質問をしてみました。
「おばあさん、入院しますか?」・・・・・すると、首を横にふられます。
「じゃあ、家にいますか?」・・・・・・・今度は首を縦にふられました。
でも、「おばあさん、わかる?」と声をかけても返事はありませんでした。
最後まで「死んだふり」をされていましたが、3歳のひ孫が「
どうやら、昼間に「お迎えはまだ来んよ」
とりあえず、お元気そうですので、次回伺ったときにはちゃんと伝えようと思います。
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