2020年9月30日水曜日

10月よりインフルエンザワクチン接種を開始します。

 当院では、10月よりインフルエンザワクチン接種を下記のとおり開始します。

例年と同様の数だけ入荷を予定しておりますが、在庫が無くなり次第終了となります。

65歳以上の方

    10月1日より接種開始

65歳未満の方

    10月26日より接種開始(予約受付は10月19日より開始)

※当院にカルテのない方(今まで一度も受診あるいは予防接種をされたことのない方)は、予約をお取りすることができませんので、事前に保険証など本人確認のできるものを持参して受付にお越しください。

※東近江市在住の方は、下記の補助が適用になりますので保険証や運転免許証など、本人確認ができるものを持参してください。




2020年7月24日金曜日

生きるということ

昨日、医師による嘱託殺人事件のニュースがはいってきました。
ALS患者さんの死にたいという思い
SNSでつながった医師による行為
患者さんを支えてきたケアチームの葛藤と怒り
この事件に対する社会の反応

いろいろ思いを巡らせます。
今回の事件とは関係なく、普段私が思うことを書きます。

医療者として患者さんから「死んでしまいたい」と吐露された経験は少なからずあります。
それは疾患に対する拒絶、未来を見通せない不安、孤独と絶望、、、などかと想像しますが、患者さんの苦しさを考えると、やすやすと「わかります」なんて言うことはできません。

しかし対話を重ねることで、孤独が解消されないまでも不安は軽減し、絶望の中にもわずかに光が見え、生きる意味を一緒に考える機会を与えてもらうことがあります。

そのような経験から言えることは
同じ病気をもつ人であっても、考えは多種多様であり
同じ患者さんでも、感情は常に一定ではなく揺れ動く
ということです。

また、世の中には難病だけではなく、がん、障がい、引きこもり、貧困、子育て、高齢など、孤独を感じる人たちが数多くおられます。
そんな我々の目の届かないところで孤独を感じる人達も、SNSによって「同じ悩みを抱える人と出会い孤独を解消できる」といった光の部分がある一方で、SNSの世界は多様性に不寛容であり、異なった意見に対し批判されやすい、そんな影の側面もあります。

どのような病気や障がい、状態であっても、私は目の前の患者さんと様々な対話を繰り返すことで、生きる力になる可能性があると信じています。
支える・支えられる
障がいのある・なし
明と暗

今のあなたがどちらに分類されるかではなく、どのような人であっても様々に変化する可能性があることを信じたい。

「病気になって辛いことも多かったですが、不幸なことばかりじゃない」と前向きに話してくれた難病を抱えた10代の女の子の言葉を今も忘れることができません。

常に死と隣り合わせでありつつも、生きる希望を失わないこと。
それを支えるのが我々医療者の役割だと思います。

雑誌に寄稿しました。

とある医学系雑誌に寄稿しました。








2020年6月16日火曜日

患者さんから時計をいただきました

 今日、診察に来られた患者さん(90歳)から手作りの掛時計をいただきました。



待合室の壁に掛けさせていただきました。
ありがとうございます。

2020年5月26日火曜日

緊急事態宣言が解除されました

本日、全国の緊急事態宣言が解除されました。
幸い滋賀県内ならびに東近江市内では新型コロナの大流行はなく、地域の医療機関においては病気や怪我の方を受け入れる体制は崩れていません。医療崩壊をおこすことなく新型コロナの流行を抑えることができたのも、多くの人々が「三密を避け」「手洗い・マスクをする」ことに心がけていただいた結果だと思います。
この間、新型コロナの感染を避けるため経済や教育など様々なことを犠牲にされた方、なかには長期間の自粛により窮屈な思いや生活のし辛さを感じ「もう限界」と思われた方もおられたことでしょう。もちろん緊急事態宣言が解除された今でもウイルスはゼロになったわけではありませんから、どこかで新型コロナに感染する可能性はあります。しかし、感染を避けることばかりに神経を集中しすぎて、体調を崩したり就労や教育の機会を失うことは本末転倒ではないでしょうか。
今、日本国内で新型コロナの流行はある程度コントロールできることが示されました。これから我々が目指すことは、市中の新型コロナ感染者をゼロに抑えることではなく、皆さんの生活上の困りごとを減らすことに変わりつつあります。人々の生活を脅かすリスクは感染症だけではなく、教育・貧困・孤独・疾病・老いなど様々なものがあります。これらを解決するためには健康管理だけではなく、学校生活をはじめ地域の人々とのつながり、経済ならびに社会的な活動など人々の暮らしではないでしょうか。
今、地域の皆さんに意識していただきたいことは、緊急事態宣言前の元どおりの生活に戻るのではなく、様々なリスクに目を配りながらその人らしい生活を送れるようにすること。それこそが「新しい生活様式」につながるのだろうと思います。

様々なリスクをコントロールできる地域づくり、これからの時代のキーワードになると思います。

住みやすい永源寺、暮らしやすい東近江を目指し、頑張りましょう!


2020年5月14日木曜日

地域の皆さんへ

地域の皆さんへ

4月、緊急事態宣言がでましたが、多くの皆さんに努力していただいたおかげで新型コロナの蔓延がおさまりつつあります。しかし、うすうす感じておられるように、このウイルスとの闘いは長期戦を覚悟しなければなりません。これからも「三密をさける」「手洗い・マスクをする」などの予防が大切です。
ところで皆さん、なぜこのような努力をするのか思い出してください。一つは高齢者など感染すると重症化するリスクの高い人にうつさないため、もう一つは、たくさんの人が感染することにより、医療機関とくに重症者をうけいれる病院をパンクさせないようにするためです。そのような事態を避けるため、我々のような小さな地域の診療所も、かかりつけの患者さんはもちろん、発熱患者さんにも責任を持って対応してきました。このように皆さんと協力しながら、地域の医療を崩壊させずに乗り越えてきたのです。
今、緊急事態宣言が解除されようとしていますが、どうか今までの努力を継続してください。体調が悪いと感じたら無理せず休んでください。そしてかかりつけ医に相談してください。新型コロナの検査が必要かどうか、どのような対処が必要であるか、かかりつけ医が判断します。最近、トイレットペーパーやマスクが店頭から消えたことを覚えていますか?必要なものが手に入らない不安を感じた方もおられると思います。じつはこれと同様に、たくさんの人が検査に殺到することで地域の医療資源が枯渇する可能性もあるのです。
もちろん、地域には医療だけではなく教育や経済も大切です。それらを必要な人たちに届けるためにも、ウイルスを排除するのではなく共存できる「新しい生活様式」が必要なんだろうと思います。
我々は、地域の皆さんの生活を守るため、これからも地域の皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。

令和2年5月14日
東近江市永源寺診療所
花戸 貴司

2020年4月16日木曜日

新型コロナに感染するまでに考えていただきたいこと

厚生労働省から、「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(2020年4月14日掲載分)」が発表されました。


2枚目のスライドに、新型コロナウイルス感染症の国内発生動向という図が示されています。

これを見ると、70歳代でPCR検査が陽性となった人(671人)のうち約1割(71人)が重症(人工呼吸器をつける程度)肺炎になっておられます。その重症肺炎になられた人の約半数(37人)の方がお亡くなりになられています。
80歳以上についてはPCR検査陽性518人のうち、77人が重症肺炎となり、うち53人がお亡くなりになられています。
これからもわかるとおり、70歳以上で重症肺炎になった人のうち半数以上の方がお亡くなりになられる、とても厳しい感染症です。
我々医療者にとって病気になられた方の命救うことができず、大切な人を失うことはとても辛いことです。

しかし、その前に考えていただきたいことがあります。

もし、自分自身が重症肺炎になったら「肺炎の治療として人工呼吸器をつけて欲しいのかどうか」ということです。

そのような場面に直面した時には、本人は意思表示できるような状態にないことが多いのも現実です。このため決定を委ねられるのは家族あるいは親しい方となることが多く、決定を迫られた人の多くは迷います。我々医療者に尋ねられることもありますが、患者さんの治療方法を決めることはできません。

ですので、どのような治療を選択するのか、できれば元気なうちに自分自身で意思表示をしておいていただきたいのです。
当院では、そのような考えのもと患者さんに対しては情報提供とともに「人生の最終章をどのように過ごしたいか」といった対話を繰り返しています。患者さんによっては「そのようになった時には、自分は人工呼吸器はつけて欲しくない」と言われる方、あるいは「できるだけの治療をしてほしい」という方もおられます。

どのような選択であっても構いません。
自分自身で考えて、近しい人に伝えておいていただきたいのです。
我々も共に考え、伝えるお手伝いをします。


そして最後に、
新型コロナは全ての人に対して「死」を意識させる感染症ですが、感染した全ての人が肺炎になるわけではありません。
このウイルスに対する薬やワクチンがない現状では、我々にできることは、感染を予防し、栄養と睡眠を充分にとり体力をつけておくことです。

目の前に迫った現実から目をそらさず、生きていきましょう。






当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...