2013年7月22日月曜日

終末期の意向を尋ねること

高齢者の終末期医療について、いろいろな場面で話題になることがあります。
というのも本人の意思が確認できないことが多いからかと思います。

先週高齢者二人暮らしの方からお手紙をいただきました。
84歳の奥さんは、2年前に大腿骨骨折を受傷し、歩行が困難、デイサービスに通われています。
87歳になる旦那さんは、奥さんが入院してから炊事や掃除、洗濯、奥さんの介護などをされていますが、ご自身も不整脈、糖尿病などで当院の外来に通院されています。

なんとか二人で暮らしておられるという様子ですが、ご近所さんもよく覗きにこられ、落ち着いて生活をされています。
そんな旦那さんからお手紙をいただきました。


以下、お手紙の内容です。

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花戸先生

先日お話しいただいた今後の方針について、まだ
家族の話合いは行っておりませんが、私も誰しも
が願っております自宅での最後を迎えたいと思
っております。
しかしながら家庭の事情からどうしたらよいか迷
っております。
と申しますのは、私には三人の子供(男ばかり)がおり
ますが長男(〇〇市在住)が定年を迎えていて帰って
くれると一番よいのですが事情(離婚、再婚、育児)が
あって帰郷は無理かと思います。次男(△△在住)は近
いのですが養子に出したもので自由になりません。三
男(□□ー現在●●へ単身赴任)は□□で家を建て定年まで
後十五年もある状況で、育て方が悪かったものと後悔
しております。
二人が何とか動ける内は先生に厄介になりながらも
生活できるとしても二人が倒れた時にどうするか、迷い
苦しんでおります。
 日々期をつけていただいている先生に感謝し
ながら私の心情を報告致します。

 平成二十五年七月○日


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お手紙を読みながら、自分達医療・介護スタッフのできること、そして、自分達のやらなければならないことを考えることができます。

高齢者の方に終末期の意向を尋ねるのには、「いいタイミング」というものはなく、普段から話題にしておくことがとても重要です。
死をタブーにしない、老いというものを見て見ぬふりをしない、そのようなことが高齢者が安心して生活できる環境づくりに繋がると思っています。。

よりよい生があった結果、よりよい終末期を迎えられる。
外来や在宅の患者さんとそのようなことを話し合っております。

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当院の在宅医療について

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