2013年7月26日金曜日

日常生活の場がリハビリテーション

日常生活がリハビリテーション」
とあるリハビリの先生から、教えてもらった言葉です。

病院から家に帰ってくると、こちらが予想もしないような出来事に遭遇することがあります。

86歳になるSさんは、認知症と腰の骨がもろくなる骨粗鬆症があります。
外来に通えないので月に一度の訪問診療をしていました。Sさんは「腰が痛くて歩けない」と言いながらも、春になったら杖をついて畑の草むしりに出かけられるような元気なおばあちゃんでした。
そんなSさんが、田植え前の4月下旬に田んぼを見に行こうとして転倒されました。一日様子をみていましたがやっぱり歩けないのでレントゲンで左足の骨折と判明。そのまま、入院となりました。
〇〇病院で手術のあと、2か月ほど熱心にリハビリを行われました。

そのまま在宅に帰られたのが、7月初旬のことでした。

退院前の話し合いでは、「杖をついても歩行はダメ」「移動はベッドサイドのポータブルトイレまで」との病院の先生からの指示でした。退院直後の往診では、ベッドに腰掛けながら「モーモーさんのようにじっとしています」とおっしゃっていました。(実際、50年前にはここの部屋で牛を飼われていたそうです)
そんな本音なのか冗談なのか、わからない話をしながら息子さんと笑っていました。
写真 左

そして、退院2週間ほど経過し、本日訪問しました。
じっとしていられないSさんは、パジャマからもんぺに着替えて玄関に腰掛けておられました。
話を聴くと、「草むしりに行ってきた」「トマトとキュウリがたくさん採れたので、先生もって帰ってくれ」とのこと。
写真 中・右



今まで急性期病院でリハビリを頑張ってこられましたが、まさに日常生活がリハビリテーション」となっているようです。

さきほどもらってきたトマトは、とても甘くて美味しくいただきました。

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当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...