2012年8月1日水曜日

元気を増やす

訪問診療をしている方々には、いろんな病気の方がおられます。

生まれつきの難病、脳卒中の後遺症、がん、あるいは老衰の状態など、さまざまです。
いずれの状態も現代の医学では治療を行うことは難しいと言われる場合があります。もし、自分の抱えている病気が治療法のないものであった場合、人生を諦めなければならないのでしょうか?

私は患者さんにいつも言います。
「『病気』の反対側には必ず『元気』があるはずです。『元気』を増やせば、『病気』は小さくなるんじゃないでしょうか」と。

「元気」を増やすためには、自分の存在を人から認めてもらうことじゃないかと思います。
事実、私もどのようなことでも人から認めてもらえると嬉しいし、幸せを感じます。
これは、誰でも一緒だと思います。

先日も98歳のおばあちゃんと固い握手をしてきました。(握手といっても、おばあちゃんには握る力もないので、そっと手を重ね合わせるだけですが、気持ちは固い握手です。)
「最期は私が看取ってあげるから、いつでも呼んでや」
「先生は、近くにおるから安心や」

お互いの存在感を認められる幸せな往診でした。





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当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...