生まれつきの難病、脳卒中の後遺症、がん、あるいは老衰の状態など、さまざまです。
いずれの状態も現代の医学では治療を行うことは難しいと言われる場合があります。もし、自分の抱えている病気が治療法のないものであった場合、人生を諦めなければならないのでしょうか?
私は患者さんにいつも言います。
「『病気』の反対側には必ず『元気』があるはずです。『元気』を増やせば、『病気』は小さくなるんじゃないでしょうか」と。
「元気」を増やすためには、自分の存在を人から認めてもらうことじゃないかと思います。
事実、私もどのようなことでも人から認めてもらえると嬉しいし、幸せを感じます。
これは、誰でも一緒だと思います。
先日も98歳のおばあちゃんと固い握手をしてきました。(握手といっても、おばあちゃんには握る力もないので、そっと手を重ね合わせるだけですが、気持ちは固い握手です。)
「最期は私が看取ってあげるから、いつでも呼んでや」
「先生は、近くにおるから安心や」
お互いの存在感を認められる幸せな往診でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿